上二つは紙一重だとよく言います。
ロンブローゾという精神医学者の「天才狂気説」ってのがその走り・・(だと思う(笑)
この人、「犯罪者は生来的に犯罪者」という主張したことでも有名。
というかこの人を見る限り、「天才狂気説」はそれだけで納得できる気もする。
あ、いやいや。
この天才と狂気ってのはそりゃもう複雑に絡み合い、補完したりされたりしてるわけだけども。
それが向かうベクトルがちょこっとズレただけで、「頭のおかしい人」呼ばわりになるのはどうにもこうにもいたたまれない。
「頭蓋骨を割ってみたかった」という理由で頭蓋骨を割るのと、「犯罪者の頭蓋骨がどうなってるか調べたい。医学及び犯罪学の貢献だ」という理由で頭蓋骨を割るのとでは、受ける反応が違う。
「頭蓋骨を割れ、という命令が宇宙からきた」という理由だとまた更に変わる。
やってることは全部「頭蓋骨を割る」ってことにも関わらず。
そもそも、この「頭がおかしい人」ってこと自体幻想だと言われ始めて久しいし・・・って、まあそりゃね、いるにはいるけど・・・それに天才と狂気の定義もいまいちブレている。…人として軸がブレている(オーケン)私、足りないところがいっぱいある。皆そうだけど。・・・癖として「皆そうだろうけど」ってよく言うの。
言い聞かせてる。人と自分は違うと言い聞かせた二十代前半、驕りです、ほんとは皆足りてないんだよねって共感したいだけ。天才でもなければ、狂ってもいない。平凡な、瑣末なにんげん。
それにしても、狂気に対して感じる憧れってなんだろうねえ。
久々に読み返すと恥ずかしい記事を書いたの巻。